看護師を辞めたいと思うのは甘え?現役看護師が徹底解説!

今この記事を読んでくれているあなたは「看護師を辞めたい。だけどこれって甘えなのかな・・・?」と悩んでいるのだと思います。

もしかしたら、看護師を辞めようかと相談した人に「これぐらいで看護師を辞めたいだなんて甘えているわ!」なんて言われたかもしれません。

でも最初にこれだけ言わせてください。

看護師を辞めることは甘えではないです。

他の人が何と言おうと、あなた自身が「看護師を辞めたい」と思っているならその意志に従うべきです。

なぜそんなにはっきりと断言ができるのか気になりますか?

この記事を最後まで読んでいただければ、私が「看護師を辞めたいと思うのは甘えではない!」と言っている理由が分かると思います。

看護師を辞めたいと思っている人は7割もいる?!

「え?!7割もの看護師が辞めたいって思っているの?!」とびっくりしましたか?

医労連が2017年に行った看護職員の労働実態調査結果で、

仕事を辞めたいと「いつも思う」20.9%

仕事を辞めたいと「ときどき思う」54.0%

あわせて「74.9%もの看護師が辞めたいと思っている」という衝撃の結果が出ています。

みんなどんな理由で看護師を辞めたいの?

先ほどもご紹介した看護職員の労働実態調査結果によると、

  1. 人手不足で仕事がきつい 47.7%
  2. 賃金が安い 36.6%
  3. 思うように休暇が取れない 33.7%
  4. 夜勤がつらい 27.9%
  5. 仕事の達成感がない 26.0%

このような理由でみなさん看護師を辞めたいと思っているようです。

全部分かる~!と言いたくなる結果ですね。(笑)

人手不足で仕事がきつい

これはどこの病院でも聞く話ですよね。

人手不足だから一人当たりの仕事量が増える

仕事の負担が多すぎて辞めていく

さらに人手不足となりさらに一人当たりの仕事量が増える

といった負のループに陥っているように感じます。

さらに経験年数が上がっていくと、どんどん他の仕事も増やされていきます。

それに耐えきれなくなった先輩や同期たちが、幾度となく辞めていく姿を目にしました・・・

賃金が安い

これはもう「その通り!」と声を大にして叫びたいことですよね。

看護師って精神的にも肉体的にもとてもキツイ仕事で、世間では3Kなんて言われている職業なのに、それに見合ったお給料をもらえていないですよね。

「いやいや、そうは言っても一般的な会社員と比べたら高いでしょ?」と思うかもしれません。

確かに普通の会社員に比べたらお給料は高いです。

しかし、それはすごい量の残業時間と夜勤をしているからであって、仕事量に見合ったお給料はもらえていないと看護師の誰しもが思っています。

思うように休暇が取れない

これは人手不足と関連してきますよね。

人手不足だから休みたくても休めない

ストレスが溜まって看護師を辞めていく

さらに人手不足

こちらも負のループです・・・

看護師の仕事をする上で、休暇ってすごく大事です。

仕事に疲れたから休みを取って旅行に行こう!と思っても、思うように休みが取れないことが多いのが現実です。

連休はおろか、たった1日の有給をもらうことすら難しいこともあります・・・

私も欲しいときに有給がもらえず、「この日は人手があるから休んでいいよ!」と特に予定のない日に上司が勝手に有給をつけてくれることが何度もありました。(笑)

しんどい思いをしながら働いているんだから、休みぐらい自由に取らせてよ!と常々思っています。

夜勤がつらい

看護師の夜勤の何がつらいって、「日中より少ないスタッフ」で「長時間」「日中とおなじ仕事量(もしくはそれ以上)」をしないといけないところではないでしょうか?

夜だからといって、全ての患者さんが大人しく寝ているわけではないですよね。

それに、夜勤のシフトがあると不規則な生活をしないといけないので、自分の生活はガタガタになります・・・

まれに「夜勤専従」といって夜勤ばかりする人もいますが、夜勤専従を長く続けている人は見たことがないのでやっぱりしんどいのだと思います。

「次転職するときには、絶対日勤のみのクリニックにする!」と言うのは、看護師あるあるではないでしょうか。

仕事の達成感がない

これは正直、人それぞれなのかな?とも思ったのですが・・・

人手不足の現場では、日々の業務をこなすことに精一杯で「ちゃんと看護をしている」といった充実感を味わえないのかなと思います。

看護師になりたくて看護師になったのに、その達成感を感じることができなかったら確かに看護師を辞めたくなってしまいますよね。

これも人手不足が解消されれば、少しは改善されるように思います。

実際どれだけの人が看護師を辞めているのか?

看護師の7割の人が辞めたいと思っているのは分かったけれど、実際どれだけの看護師が辞めていっているのか知りたいですよね。

日本看護師協会から毎年発表されている「病院看護実態調査」結果によると、2020年に発表されたデータでは正規雇用の看護師の離職率は10.7%、新卒採用者では7.8%、既卒採用者は17.7%という結果でした。

この数字を見てあなたはどう思いましたか?

看護師辞める人多いなと思いましたか?

それとも少ないなと思いましたか?

7割以上の看護師が辞めたいと思っているのに、実際に辞めている人は意外と少ないんだなと感じませんか?

つまり、看護師の大半の人は「辞めたい!」と思いながらも我慢して働いているんです。

それじゃあやっぱり看護師を辞めるのは甘えなのでは・・・

それは違います。

看護師を辞めたいと思いながらも辞めれていない人が多いのに対し、あなたは「看護師を辞める」と決めたのです。

それは「甘え」なんかではなく「強さ」があってこそできることです。

憧れを持ってなった看護師を辞めることを決めるまでに、たくさん悩んでたくさん葛藤しましたよね。

それはあなたに「強さ」があるからこそ決断できたことなんです。

でも看護師を辞めてしまったら、これからどうしたらいいの?

実際のところ、

「看護師を辞めたらこれからどうやって生きていけばいいか分からない!だから辞めるわけにはいかない!」

という人がほとんどですよね。

そんな人は「転職」という選択肢を考えてみましょう。

今すぐ転職する!というのは、なかなか難しく現実的ではないと思います。

ですが、求人情報をチェックしておくことは今すぐにでも実践できることだと思います。

今勤めている病院やクリニックが全てではありません。

「給与が安すぎる!」

と思っているなら、お給料がいい職場へ

「休みが取れない!」

と思っているなら、有給取得率のいい職場へ

「夜勤が辛い!」

と思っているなら、日勤のみの職場へ

「仕事の達成感がない!」

と思っているなら、違う分野を学べる職場へ

今の職場に何かしらの不満があって「看護師を辞めたいな・・・」と思っているなら、一度転職サイトをのぞいて見て下さい。

あなたが辞めたいと思っている理由を解決してくれる職場が必ずあるはずです。

転職をしても「看護師を辞めたい」「看護師として働くことがつらい」と思ったときは、一度看護師を辞めてリセットするのがいいと思います。

まとめ

「看護師を辞める」というのはとても勇気がいることです。

でも、「辞める」と決めることができるのはあなたが「強い」からできることです。

勢いでスパッと決断することも時には必要かもしれませんが、じっくりと時間をかけて自分と向き合ってみて下さいね。

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