妊娠発覚!看護師としての働き方|気を付けるべきポイントを解説

妊娠すると自分が思っていた以上に体がしんどくて、仕事が思うようにできず歯がゆい思いをしている人が多いのではないでしょうか。

私も妊娠が分かってからすぐにつわりが始まり、とても苦しくてつらい思いをしながら仕事をしていました。

看護師だからこそ、妊娠中に『安定』した時期がないことはよく知っていると思います。

そして、どんなことに気を付けるべきかもご存知ですよね。

しかし、「看護師は人手不足」と常に叫ばれており、はっきり言って理想とされる妊娠生活を過ごすことは看護師をしている限り不可能に近いです。

「でも看護師として働きながらできるだけ穏やかな妊娠生活を送りたい!」

そんなあなたのために、看護師の私が妊娠したときに思った『気を付けるべきポイント』をご紹介します!

看護師の妊娠報告は『できるだけ早く』行う!

「妊娠初期は何があるか分からない・・・」

と、安定期に入ってから職場へ報告しようと思っている人はいませんか?

有名人なんかも『安定期に入ってから報告』といったパターンが多いですよね。

しかし、看護師であるあなたは妊娠が分かったらすぐに職場へ報告するべきです。

妊娠初期からあるつわり対策

妊娠初期に一番辛いのが「つわり」

吐きづわり、食べづわり、よだれづわり、匂いつわり、眠気つわりなど・・・

症状やつわりの程度は人それぞれですが、この時期は本当に辛いです。

看護師の仕事だと、どうしても避けられない仕事ってありますよね。

私は匂いつわりがひどく、患者さんのおむつ交換の際に我慢しきれず途中でトイレに駆け込むといった失態をおかしました・・・

これをきっかけに私は職場全体に妊娠の報告をし、体調がよくなるまでできる限りおむつ交換を免除してもらっていました。(『できる限り』ですけどね・・・)

重労働の回避

妊娠すると「重いものは持ったらダメだよ!」と言われますが、看護師の仕事は力仕事が多いです。

患者さんの体位交換、おむつ交換、ベット移動などなど・・・

特に体格のいい患者さんの担当になると、「どうしよう」と悩まなくてはいけません。

職場に妊娠の報告をしておくことで、他のスタッフに応援を頼みやすくなります。

感染症のリスク回避

妊娠していると、感染症には絶対にかかりたくないですよね。

自分だけでなく、お腹の中の赤ちゃんも危険にさらすことになります。

他のスタッフも妊娠を知っていると対応を代わってもらいやすくなるので、多少感染のリスクを減らすことができます。

妊娠中に使える制度・法律について知っておく

自分とお腹の中の赤ちゃんを守れるのは自分しかいません。

特に看護師の職場環境では、妊娠したからと言って配慮してもらえることは少ないです。

そんなときに役に立つ国の制度や法律について少しでも知っておくと、何かあった時に必ず役に立ちます!

母性健康管理指導事項連絡カード

通称「母健連絡カード」と呼ばれるこのカードは、母子健康手帳に付いているものです。

「仕事の制限」「時間の短縮」「休業」など、医師が出した指示内容を会社に伝えるためのカードです。

どんな症状でカードを書いてもらえるのか?(一例)
  • 切迫流産
  • 切迫早産
  • つわり
  • お腹の張り
  • 不正出血       など

具体的なカードの活用方法については、厚生労働省のHPを確認してみて下さい。

妊娠中の休憩に関する措置

妊娠中は体がとても疲れやすく、また忙しく動き回っているとお腹が張ったりします。

男女雇用機会均等法第13条において、

  • 休憩時間の延長
  • 休憩回数を増やす
  • 休憩時間帯の変更

などの対応をするよう法律で定められています。

仕事中にしんどくなったら無理せず休憩させてもらいましょう!

妊婦の軽易業務転換

労働基準法第65条第3項において、

担当している業務がしんどい場合には、他の業務に替えてもらえるよう定められています。

看護師に『楽な業務』というのはありませんが、できるだけ立ち仕事と力仕事の少ない業務をお願いしましょう。

妊産婦の時間外労働、休日労働、深夜業の制限

労働基準法第66条第2項、第3項において、

時間外労働・休日労働・深夜業務はする必要がないと定められています。

つまり、残業や夜勤をする必要がないということです!

出産ギリギリまで夜勤をしている人ももちろんいますが、しんどければする必要はないと法律で決まっているので体調が悪ければ職場と相談しましょう。

これら以外にも、法律では働く妊婦さんに対して色々な措置を定めてくれています。

もしも職場で妊娠したことに対する配慮をしてもらえなくても、法律でどんなことが決められているのか知っているだけで全然違ってきます。

もっと詳しく知りたい人は、厚生労働省が管理しているサイト「妊娠・出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ」を一度チェックしてみて下さい!

やっぱり妊娠しながら看護師として働くのは無理!

「やっぱり私は、今のまま看護師として働きながら妊娠生活を送るのは無理!」

そう思う人もいるのではないでしょうか?

いくら法律で定められているからって、

「ちょっとお腹張ってるんで休憩室で横になってきま~す」

なんて実際の現場では言えないですよね・・・

私も言えなかったですし、他のスタッフも無理をしながら働いていました。

私も無理をしながら働いたので、切迫流産・切迫早産となって結局仕事を長期間休むことになりましたし、なによりお腹の赤ちゃんを危険にさらしてしまってとても反省しました。

周りのスタッフでも、同じように切迫流産や切迫早産になって休むことになった人もいました。

日本医療労働組合連合会が行った2017看護職員の労働実態調査結果によると、看護師の3人に1人は切迫流産、1割もの人が流産を経験しているといった結果が出たそうです。

他の職種の労働者と比べても、切迫流産・早産になった人が多いことも分かっています。

それだけ看護師の仕事は大変で、妊娠しながら看護師の仕事を続けるのは難しいということです。

妊娠しながら看護師として働くことへの解決策は?

妊娠しながら看護師として働くことへの心配がある人へ言いたいのは

『一度看護師を辞めよう!』

ということです。

体調が良く妊娠の経過が順調で、看護師として働いていても大丈夫な人はそのまま働きましょう。

しかし、今の状態に不安がある人には退職することをおすすめします。

何かあってからでは絶対に後悔します。

何度も言いますが、あなたとあなたのお腹の中にいる大切な赤ちゃんを守れるのはあなたしかいません。

一度『退職する』という選択肢を考えてみるのもいいのではないでしょうか?

無事に赤ちゃんが生まれて、また看護師として働きたいなと思ったときに再び働けばいいだけです。

「どんな職場があるのかな?」

「小さな子供がいながら働くにはどんな職場がいいんだろう?」

といった情報を知っておくためにも、時々転職サイトをのぞいておくといいですよ!

退職してすぐ働く気がなくても時々情報をチェックしておくと、いざ「働きたい!」となったときにスムーズに動くことができます。

特に、これから子供を出産するのであれば、時間に余裕のある出産前に転職サイトに登録しておく方がベターです。

まとめ

妊娠するとココロとカラダの変化が著しく、精神的にも肉体的にもしんどい看護師を続けていくには難しいと感じる瞬間があると思います。

妊娠をきっかけに、看護師としての働き方を一度見直してみませんか?

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